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長春日本人教師会

長春にて日本語講師をしている日本人教師による勉強会や活動予定、活動報告などを記載していくブログです。 長春日本人教師会のホームページ→http://www.geocities.jp/changchun_jpt/index.html

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第115回勉強会報告

「つまずきを克服するための日本語教育指導~実践と理論~」


赤桐 敦 先生


文部科学省派遣中国赴日本国留学生予備学校 講師(7月26日まで)
東京外国語大学 非常勤講師(7月26日まで)
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程外国語教育論講座


先生方の教師としてのバックグラウンド・信念・教育方針


学習者の躓きは学習者の内部で起こっている どういう風に学習者の持っている問題点にアプローチしていくのか。


ワークシート<みなさんの持っている問題点>


1.自己紹介
 長春にやってくるまでやっていたこと


2.別のグループの自己紹介
 日本語教育専門4
 企業 高校先生 学生
※ 経歴によって日本語教育に対する視点が異なる


3.どんな授業を担当
 学生の自慢・不満
 髙城 + 1 年生が元気
- 学校の要求が多い、突然上から降ってくる。
 渡邊 + 生徒の日本に対する興味を持っている - 留学生が少ない
⇒ どうすればいいか
※ 教師としてできることは限られている。原因は、学校、教師、学生にあるかもしれない。
3つのレベル 視点によって態度や価値観、アプローチが異なることの確認 ・学校・教師 ・学生

Q. みなさんは、何の専門家?学校の中での位置づけ?学習者にとってのいい先生とは?
ネイティブ = 言語についてよく知っている ⇒ 教えられるという勘違い
問題には、原因が必ずある。それを取り出して、対処する。防止する。 つまづき ⇒原因抽出 ⇒ モデル化 ⇒ 予防/対処
例:会話ができないという現象にどのように対処するか
 音韻レベルの問題 正しい音声を聞き取れない
   言語知識の不足
   言語知識の忘却
学生レベルの問題 自宅で練習しない
評価レベルの問題 ネイティブレベルを要求している
    文法特化 ⇒ 日本語学者要請?


Q.どうして日本語を話せるようになったのか?その過程を覚えているか? 幼児の第一言語習得過程 ≠ 第二言語習得
・胎児の言語発達 聞く段階(1 年以上) ⇒ 表出 ・「読む・書く」は学校で獲得する技能
現状の習得順序の問題点
・読む ⇒ 書く(教科書) ・まずは聞くことによって音声の体系を作ることが必要 ⇒ 会話練習へ

<ワークシート> うまくいかなかったこと、うまくいったこと(グループ共有)
四人掛け
 単語の聴き取りテスト
確認で、「四人かけ」と書く学生が 1/3
⇒ 学生がわかっているだろうという気になってはいけない。
中国語:有気音 無気音 哥哥 可以 日本語:有声音 無声音
中国人は中国語のシステムで日本語の発音に適用してしまう。 ⇒ 学生は、理解はできるけど出来ない。
日本人の「ん」には3つの体系がある(無意識に 1 つと理解)  ⇒ 中国語のNGとNの違いが区別しにくい(わからないのではなく、認識できないだけ。)


Q.ワークシート2
※ 初級から音声体系を頭に入れさせる 単語を一生懸命覚えても、文字に変換できなれけば辞書検索ができない。
  天安門 中国語 3 日本語 6 ⇒ 頭に入れさせる
  文 ⇒ できなければ句 ⇒ 単語 ⇒ 文字 で段階別で練習する
Q.グループでの問題点、課題点をまとめて発表する
 髙城:音声体系を作るために スカート をス カット
 発音がきちんとできれば聞き取れるのではないか
 方法;今やったら今すぐ直る発音指導
 Q・話せるものは聞ける。話せないものは聞けない。
南條:日本語を話す機会が少ない
   方法:家に招待して食事をする(内発的に動機を高める)
   問題:人数時間が限られる
FB:色んなリソースを与えてあげる(映画、ドラマなど)⇒ 学習時間外の管理


:作文授業のコピー&ペースト 方法:「私の○○」という個人作文課題⇒ 友人に書いてもらうこと、コピペがしにくい
自分との関わりを通して文化を知っている。
文化がないと意味がない。


渡邊:会話授業
発話(アウトプット)の際の情的抵抗
内気な学生が発話ができない
FB:タスク型授業:アメリカで開発された教授法 ⇒ 内向的な日本の環境で通用するか
発話能力=日本語能力か
黙っていても、頭でシミュレーションをしている
渡邊先生らしい授業をすればいい


神田:ひらがな と カタカナ が混ざって、分かち書きができていない。 日本語:漢字 カタカナ ひらがな を混ぜて使える特殊な言語:消しゴム
アクセントやイントネーションが化石化した場合、どう修正するか。 直すにはそのルールを構築した時間と同じ量の時間がかかるだろう。 正しい発音のインプットがないと、危険。 日本語教師はモデルを提供している。

髙城:短い童話を読ませる。朗読コンテスト:音声のMP3(通常...ゆっくり)を 合わせる。リズムに合わせるように読む。
吃音の友人の発音:AAIOAN ⇒ 髙城
学生が発音できない場合は母音だけで話させる


富岡:クラス内のレベル差にどう対応するか
 上に合わせると下が出席しない
 下に合わせると上から文句
 真ん中は中途半端
学生個人のレベルに応じた質問をすると、全員の注意をひきつけることができる できたら褒めて、モチベーションを持たせながら進める。


FB:学習者をコントロールするのではなく、サポートするという考え方。 グループで回答をチェックさせる(成績いい子と悪い子のインタラクション) 

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