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長春日本人教師会

長春にて日本語講師をしている日本人教師による勉強会や活動予定、活動報告などを記載していくブログです。 長春日本人教師会のホームページ→http://www.geocities.jp/changchun_jpt/index.html

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第113回勉強会報告

以下の内容で勉強会を行いました。


「中国における日本語教育~中国人学習者に日本語をどう教えるか~」
開催:3月28日(土)9:30-11:30
場所:東北師範大学外国人専科楼 6F会議室


1、出席簿記入、出席者自己紹介、司会挨拶

2「日本語教育とは何かー国語教育との比較からー」
池田裕一先生(吉林華僑外国語学院)
新学期最初の勉強会ということもあり日本語教育が初めての先生方と一緒に外国人に日本語を教えるととはどういう事なのかをご一緒に考えていただきました。また、日ごろは教える立場の先生方に外国語を教えられる立場を体験していただくために池田先生にフィンランド語の直説法による授業をしていただきました。


3、「ワークショップ:中国語を母語とする学習者の強みと弱みー」(前半)
チームで話し合い後配布した付箋を用いてアイデアだしを行いました。出されたアイデアを強みと、弱みに分類し議論を行いました。


強み
1、学習態度が良い(真面目)
2、素直である(先生を立てる)
3、文化が似ているので親しみやすい
4、日本語も同じ漢字文化圏であるため語彙面でのメリットがある
5、暗記が上手
6、アニメ好きが多い(初めから日本語ができる学習者もいる)


弱み
・中国語よりも日本語の方が「授与」「賃借」に関係する表現が複雑であるため覚えにくい(あげる、もらうなど)
・テスト(N1、N2を目的に勉強してしまう)
・リスニングが苦手
・名前が覚えづらい
・会話の機会が少ない
・発音に癖がある(息がこもっている)
・面子を気にして失敗を恐れる
・日本語の敬意表現が中国語よりも複雑であるため覚えにくい
・日本文化に興味を持っている生徒が多い


4、「ワークショップ:中国語を母語とする学習者の強みと弱みー」(後半)


前半のワークショップで出た強みを授業中どのように生かし、弱みに授業中どのように対応するかをグループで話し合いました。


 「面子を気にして失敗を恐れる」
・授業中間違えることは恥ずかしいことなのではなく必要なことなのだと、授業中に何回も言い聞かせ、教師が率先して間違いを出してもいい雰囲気を作り上げていく。


 「会話の機会が少ない」
・アイドル・アニメを利用してアウトプットの機会を教師が作ってあげる。
・SNS、チャットを利用して日本人のネットワークを作り、それを学習者の会話の機会創出に利用する。
・スカイプなどを利用して、会話練習を行わせる。
・ダイアローグ、場面などを設定し会話を練習させる。その際に、「先輩」「後輩」などの社会的立ち位置も設定する。
・モチベーションを向上させる。
・発言の機会をたくさん与える。
・アウトプットの機会をRPなどで作る。
・微信などを使って、交流させる。
 その際に交流回数のノルマを課す。


 「名前が覚えにくい」
・写真付きの指名カードを作る。名前に慣れないうちは指名カードをトランプのようにシャッフルして学習者の指名に使うこともできる。

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