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長春日本人教師会

長春にて日本語講師をしている日本人教師による勉強会や活動予定、活動報告などを記載していくブログです。 長春日本人教師会のホームページ→http://www.geocities.jp/changchun_jpt/index.html

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第121回勉強会報告

長春日本人教師会主催第121回日本語教育勉強会記録
日時:3月19日(土)場所:長春ふれあい広場


「ピア・ラーニング(協働学習)について〜概要と実践報告〜」


◎「ピア・ラーニング(協働学習)紹介」       
長春工業大学 南條淳

1、ピア・ラーニング(協働学習)紹介
※ ピア・ラーニング(協働学習)とは
定義: 協働学習とは協力して学び合うことで、学ぶ内容の理解・習得を目指すとともに、協働の意義に気づき、協働の技能を磨き、協働の価値を学ぶことが意図される教育活動を示す専門用語。 


※ ピア・ラーニングの二つの目的
①作文や読解などの学習課題を遂行する。
②仲間と一緒に学ぶことによって、人と人との社会的な関係に気付くことを学び、さらに自分自身を発見していく。


※ ピア・ラーニングの特徴
・(従来の)教師主導の教育観:あらかじめ決まっている学べきことを伝達する。
・ピアラーニング:学習者たちが自分自身で課題に取り組み、その過程において学習する。学習は学習者同士の相互作用によって行われる。その過程を共有する際に「対話」が用いられる。


※ ピア・ラーニングのメリット
① リソースの増大  ② 理解の深化    ←認知面
③ 社会関係性の構築 ④ 学習への動機付け ←情意面


※ ピア・ラーニング実践時の教師の役割
「対象」「自己」「他者」の三角関係を下から支え、それらが機能するように促進する。良い循環が続くように授業をデザインする。


2.ピア・リーディングとは
※ ピア・リーディング:対話によって仲間と読みの過程を共有すること 
※ オーソドックスな読解授業の問題点


① 読む活動(理解過程)が外からは見えない。
②「オーソドックスな」授業では読んだ結果を扱っている。


※ ピア・リーディングのメリット
① 読む過程を扱うことができる。
② 自分とは異なる他者の「読み」が存在することにより、自らの「わかったつもり」に揺さぶりをかけることができる。
③ 他者と対話をすることによりテキストへの学びが深まり、自己へのフィードバックも生まれる。


◎「精読のピア・ラーニングを取り入れた一例」
長春理工大学 稲垣睦実


※ 前段階
・単語の説明は済ませている。
・宿題で本文を読む練習を3回はさせている。(内容理解の為)


※ 導入
・教室全体で、教師が主体として、内容を説明・確認。生徒は聞き手である。(文章構造を確認したり、中心文を探したり、指示語を確認)
・内容を確認した後、教科書問題をグループで行う。(グループ構成は人グループ3人か4人で行っている)


※ 学生の様子(昨年度/今年度の学生を比較して)
①去年の学生
・活発に取り組んでいた。
・じっくり内容を読み、考えていた。
・グループで話し合い、問題を解いていた。
・授業後、目がキラキラしていた。


②現在の学生
・本を読む癖がない。
・読解力がない。
・字面が分れば、本文を中国語に訳せたら、内容を理解していると思っている。
・宿題をしてこない学生が多数。


※ ピア・ラーニングの長所、短所
【長所】
・学生との距離が近い。→ 学生一人一人を見ることが出来る。
・訂正が楽。→ 一度に複数人に対してアドバイス・訂正などが出来る。
・学生は楽しみながら、力をつけることが出来る。
・色々なものの見方・考え方を知ることが出来る。
・内容を深く理解することが出来る。
・協調性を高めることが出来る。


【短所】
・読解力がないとピア・ラーニングが出来ない。
・自主性が強い場合、グループになっても個人でする場合もある。
・活動の目的を理解していないと、答えをあてにいく。
・個人の考え・内容理解・意見がないと話合いができず、そして、初めに意見を言った人の意見に引きずられる。
・毎回すると飽きる。


※ 現在の問題点
①学生の読解力がないこと。
②本文の説明の仕方を変える。その後、何か活動を取り入れる。 

 お二人の先生の「ピア・ラーニング(協働学習)」に関してのご報告の後、グループディスカッションを行いました。
グループディスカッションでは、あらかじめ用意されたテーマから、それぞれ興味のあるテーマについて、各グループで議論していただきました。

テーマ:・授業の悩み相談 ・生活の悩み相談 ・大会関係の情報交換・学校、学生との関係  ・その他
 ディスカッションでは、前半の「ピア・ラーニング(協働学習)」の内容も踏まえ、授業活動でのグループの人数、各生徒の分担や役割、クラスや学年によって異なる授業の「やりやすさ/やりにくさ」に対してどのように対応するか、などについて議論されました。また、生活面に関して、学生との距離感や、宿題・課題の分量、会話での情報の差や情報のリソースについても話し合われました。

以上

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