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長春日本人教師会

長春にて日本語講師をしている日本人教師による勉強会や活動予定、活動報告などを記載していくブログです。 長春日本人教師会のホームページ→http://www.geocities.jp/changchun_jpt/index.html

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第122回勉強会お知らせ

【長春日本人教師会主催 第122回 日本語教育勉強会】


内 容:「日本語授業実践に関する発表と共同活動」
日 時: 4月16日(土)10:00-12:00
場 所: 東北師範大学専家楼5階会議室
住 所: 长庆街 与 西康胡同 交汇处  
費 用: 会場費7元


交通アクセス:同志街、西康胡同の交差点から徒歩5分程度。卫星广场周辺などで乗ることのできる315路のバスが便利です。


【活動内容】


1.<発表> 高柳 守 先生(吉林師範大学)
テーマ:「授業で気づいた漢詩訓読の日中相違について」
発表内容:①「静夜思」 李白   日本版と中国版の相違点の紹介 ②「春夜」   蘇軾  相違点及び私見的訓読の紹介 ③「春望」   杜甫  私見的訓読の紹介 

2.<ワークショップ>
「指導案作成に関するワークショップ」
中上級・文章の読み方についてのワークショップ。文章読解を中心においた授業活動について考える。
配布文章:『命はだれのものなのか』
<文章紹介文> 石橋 可巳 先生(東北師範大学)
「命はだれのものか。生きる私のものという解は安易なものではないかと筆者は訴えます。そもそも私有できるものなのか、また所有すると考えること自体が資本主義の理念に感化されているのかもしれません。人間の終末期医療において、その延命を決定しうるのは誰なのでしょう。家族なのか、医療機関か、それとも司法か、本人の意思であれば何でも許されるのか、クローン技術の進展などを巻き込みながらこれら命に関する考察は私たちに新たな問題を語りかけます。」
活動内容:①活動説明②ワークショップグループ分け(1班4人×5)③グループ活動④発表(1班3分ずつ発表)


【昼食会】


日 時: 同日 12:30~13:30
場 所: 山塞亭
費 用: 40元(お茶以外の飲み物は自己負担)


また昼食会後には、長春に新しくいらした先生方を中心に、近辺の日本食スーパーや日本食レストランへご案内します。(自由参加)


昼食会のみの参加も歓迎いたします。事前予約は必要ありません。当日場所が分からない場合は、事務局までご連絡くださいませ。


以上

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第121回勉強会報告

長春日本人教師会主催第121回日本語教育勉強会記録
日時:3月19日(土)場所:長春ふれあい広場


「ピア・ラーニング(協働学習)について〜概要と実践報告〜」


◎「ピア・ラーニング(協働学習)紹介」       
長春工業大学 南條淳

1、ピア・ラーニング(協働学習)紹介
※ ピア・ラーニング(協働学習)とは
定義: 協働学習とは協力して学び合うことで、学ぶ内容の理解・習得を目指すとともに、協働の意義に気づき、協働の技能を磨き、協働の価値を学ぶことが意図される教育活動を示す専門用語。 


※ ピア・ラーニングの二つの目的
①作文や読解などの学習課題を遂行する。
②仲間と一緒に学ぶことによって、人と人との社会的な関係に気付くことを学び、さらに自分自身を発見していく。


※ ピア・ラーニングの特徴
・(従来の)教師主導の教育観:あらかじめ決まっている学べきことを伝達する。
・ピアラーニング:学習者たちが自分自身で課題に取り組み、その過程において学習する。学習は学習者同士の相互作用によって行われる。その過程を共有する際に「対話」が用いられる。


※ ピア・ラーニングのメリット
① リソースの増大  ② 理解の深化    ←認知面
③ 社会関係性の構築 ④ 学習への動機付け ←情意面


※ ピア・ラーニング実践時の教師の役割
「対象」「自己」「他者」の三角関係を下から支え、それらが機能するように促進する。良い循環が続くように授業をデザインする。


2.ピア・リーディングとは
※ ピア・リーディング:対話によって仲間と読みの過程を共有すること 
※ オーソドックスな読解授業の問題点


① 読む活動(理解過程)が外からは見えない。
②「オーソドックスな」授業では読んだ結果を扱っている。


※ ピア・リーディングのメリット
① 読む過程を扱うことができる。
② 自分とは異なる他者の「読み」が存在することにより、自らの「わかったつもり」に揺さぶりをかけることができる。
③ 他者と対話をすることによりテキストへの学びが深まり、自己へのフィードバックも生まれる。


◎「精読のピア・ラーニングを取り入れた一例」
長春理工大学 稲垣睦実


※ 前段階
・単語の説明は済ませている。
・宿題で本文を読む練習を3回はさせている。(内容理解の為)


※ 導入
・教室全体で、教師が主体として、内容を説明・確認。生徒は聞き手である。(文章構造を確認したり、中心文を探したり、指示語を確認)
・内容を確認した後、教科書問題をグループで行う。(グループ構成は人グループ3人か4人で行っている)


※ 学生の様子(昨年度/今年度の学生を比較して)
①去年の学生
・活発に取り組んでいた。
・じっくり内容を読み、考えていた。
・グループで話し合い、問題を解いていた。
・授業後、目がキラキラしていた。


②現在の学生
・本を読む癖がない。
・読解力がない。
・字面が分れば、本文を中国語に訳せたら、内容を理解していると思っている。
・宿題をしてこない学生が多数。


※ ピア・ラーニングの長所、短所
【長所】
・学生との距離が近い。→ 学生一人一人を見ることが出来る。
・訂正が楽。→ 一度に複数人に対してアドバイス・訂正などが出来る。
・学生は楽しみながら、力をつけることが出来る。
・色々なものの見方・考え方を知ることが出来る。
・内容を深く理解することが出来る。
・協調性を高めることが出来る。


【短所】
・読解力がないとピア・ラーニングが出来ない。
・自主性が強い場合、グループになっても個人でする場合もある。
・活動の目的を理解していないと、答えをあてにいく。
・個人の考え・内容理解・意見がないと話合いができず、そして、初めに意見を言った人の意見に引きずられる。
・毎回すると飽きる。


※ 現在の問題点
①学生の読解力がないこと。
②本文の説明の仕方を変える。その後、何か活動を取り入れる。 

 お二人の先生の「ピア・ラーニング(協働学習)」に関してのご報告の後、グループディスカッションを行いました。
グループディスカッションでは、あらかじめ用意されたテーマから、それぞれ興味のあるテーマについて、各グループで議論していただきました。

テーマ:・授業の悩み相談 ・生活の悩み相談 ・大会関係の情報交換・学校、学生との関係  ・その他
 ディスカッションでは、前半の「ピア・ラーニング(協働学習)」の内容も踏まえ、授業活動でのグループの人数、各生徒の分担や役割、クラスや学年によって異なる授業の「やりやすさ/やりにくさ」に対してどのように対応するか、などについて議論されました。また、生活面に関して、学生との距離感や、宿題・課題の分量、会話での情報の差や情報のリソースについても話し合われました。

以上

第121回勉強会お知らせ

【長春日本人教師会主催 第121回 日本語教育勉強会】

内 容:「ピア・ラーニング(協働学習)について~概要と実践報告~」
日 時: 3月19日(土)10:00-12:00
場 所: 長春ふれあいの場
住 所: 吉林省長春市前進大街2699号 吉林大学外語楼2F
費 用: 教師会会費30元(今学期分)
※ 学期初めですので、会費の納入をよろしくお願い致します。


交通アクセス:お越しになる際は、卫星广场周辺などで乗ることのできる315路のバスが便利です。最寄りのバス停は「吉大南校」です。轻轨でお越しになる場合、轻轨の最寄り駅は「硅谷大街」です。勉強会当日は、9:40より吉林大学北門で事務局員が待機いたします。お気軽にお声かけください。


【活動内容】


1.<発表> 南條 淳(長春工業大学)
「ピア・ラーニング紹介」 
ピアラーニング(Peer Learning)とは、仲間同士で小グループを作り、互いの知識や情報をもとに、協力しあって学習を行う活動を意味します。既にご存知の方も多いかと思われますが、知識の再整理という意味合いも兼ね、みなさまと一緒に改めて考えていきたいと思います。発表では池田玲子先生、舘岡 洋子先生の「ピア・ラーニング入門―創造的な学びのデザインのために」(2007)という本を中心にご紹介させていただきます。


2.<発表> 稲垣 睦実(長春理工大学)
「ピア・ラーニング実践報告」
何か授業で新しいことをしてみたいと思い、ピア・ラーニングを取り入れて授業を行ってきました。まだまだ手探りの状態ですが、ピア・ラーニングを使った授業の一例をご紹介したいと思います。参考になれば幸いです。


3.<グループ・ディスカッション>
テーマ: ・授業の悩み相談 ・生活の悩み相談 ・大会関係の情報交換・学校、学生との関係  ・その他


【昼食会】


日 時: 同日 12:30~13:30
費 用: 30元前後
昼食会は、会場の長春ふれあいの場近くのお店で行います。昼食会のみの参加も歓迎いたします。事前予約は必要ありません。当日場所が分からない場合は、事務局までご連絡ください。


以上

2015年教師会総会報告

2015年教師会総会報告


去る12月19日(土)に「アリラン」にて、長春日本人教師会総会を執り行いました。会長挨拶に続き、会計報告を実施しました。また、来期(2015年1月~12月)の新会長が選出・承認され、次期会長の挨拶をもって、総会を締めくくりました。
来期も、皆様とともにより良い教師会を作って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 長春日本人教師会事務局

第120回勉強会お知らせ

【長春日本人教師会主催 第120回日本語教育勉強会】


内  容:「より良い日本語教育活動に向けた取り組み:スマホと課外活動に関して」
日  時: 12月19日(土)15:00-17:00
場  所: 長春ふれあいの場        
住  所: 吉林省長春市前進大街2699号 吉林大学外語楼2F


※ 会場費は不要です。
交通アクセス:お越しになる際は、卫星广场周辺などで乗ることのできる315路のバスが便利です。最寄りのバス停は「吉大南校」です。轻轨でお越しになる場合、轻轨の最寄り駅は「硅谷大街」です。勉強会当日は、14:40より吉林大学北門で事務局員が待機いたします。お気軽にお声かけください。


【発表者と概要】


1.佐藤 杏奈先生(吉林大学)
テーマ:「会話の実践報告:学習者主体に向けた試みとスマホの一活用法」
学習者の主体性を活かすためにはどうすればいいのだろう。本発表では、このようなことを日々考える中で行った活動の実践報告をさせていただきます。また、今回の活動ではスマホを少し活用しました。ほとんどの学生が持っているスマホも、使い方を工夫すれば効果的な学習に繋がります。今回は少しだけの利用でしたが、そのようなICT活用の可能性についても考えるきっかけとなりました。今回の実践報告を通して、みなさまからのご意見やアドバイス等もお聞かせいただければと思います。よろしくお願い致します。


2.王 尤先生(吉林華橋外国語学院)
テーマ:「中国人大学生の日本語教育に役立つ課外活動のあり方について――日本語関連クラブ活動の調査から」
中国国家教育部が指導された大学生の授業時間数が限られています。外国語専攻の大学生には、クラブ活動の時間を有効利用し、専攻の外国語と関連づけをして授業の助けにするのは、多くの大学の共通認識です。筆者は吉林華橋外国語学院の日本語関連クラブ活動から、教師指導と学生参加において、互いに困惑している問題が多くあることに気づきました。活動が行われたものの、期待された結果にほど遠いです。原因の究明と解決策を求めるために、調査を行いました。分析ソフトを使ってなるべく科学的に分析結果を出し、Ⅿ・チクセントミハイ(1990)の「フロー現象」という理論とエドワード・デシの「自己決定」理論を使って、問題発生の原因を明らかにしました。また、問題の解決につながる提案もしました。       


【長春日本人教師会総会・懇親会】


日 時: 同日 17:30 開始
費 用: 100元前後


総会・懇親会は、会場の長春ふれあいの場近くのお店で行います。懇親会のみの参加も歓迎いたします。当日場所が分からない場合は、事務局までご連絡ください。


以上

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