長春日本人教師会
長春にて日本語講師をしている日本人教師による勉強会や活動予定、活動報告などを記載していくブログです。 長春日本人教師会のホームページ→http://www.geocities.jp/changchun_jpt/index.html
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第103回 勉強会報告
以下の内容で、勉強会を行いました。
1.司会者挨拶、氏家先生の紹介、参加者自己紹介
2.氏家洋子先生による講演
テーマ:「日本の言語文化とことばの特性」
講演者:氏家 洋子
(ノートルダム清心女子大学 文学部日本語日本文学科 教授)
母語話者にとって説明の難しい表現や語句は、解明が
まだ不十分な点があり、これらの表現は非母語話者の学習に
おいても理解困難な箇所であることが多い。
言葉は、自然・環境や社会的条件に影響を受け作りだされる。
自然・環境で言えば、日本では魚の名前が豊富なのに比べ、中国では
調理法の単語が豊富であるように、その土地の自然や生活環境の
影響を受ける。社会的条件で言えば、「甘え」、「誠実な」、
「世間」、「悔しい」などは、日本人が他者を常に意識すると言う
日本社会の特性から生じた言葉である。このように、ある集団の中で
共通の意識がされることで概念が成立し、語句が生まれてくる。
また、言語を分析していくと、概念が記号化されている客体的表現と、
心的表現を表す主体的表現に分けられる。日本語では、主体的表現が
特徴的である。特に、日本語では、「~んです」、「やっぱり」など
特定の助詞や副詞などを使用し、一語で話者の意識・認識内容を表す
「含過程構造」が特徴的な主体的表現である。
これら日本語の特性を教員が理解し、学習者に教えていくと、
より良いのではないかと考えられる。
以上の内容を、参加者に質問を投げかけながら講演いただいた。
3.事務局連絡(長春日本人懇親会、総会報告、プロジェクター
購入報告、第104回勉強会予定)、参加費徴収
参加人数:16人
以上
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